AI駆動開発とは?
一言で言うと、Cursor、Devin、Claude CodeといったAI支援ツールを開発の様々なプロセスに用いて、生産性を向上させる活動のことです。
AI駆動開発は「Vibe Cording」とも呼ばれ、LLMにコード生成を委ねてAIに開発を任せるという考え方で、OpenAIの共同創設者が最初に提唱した概念です。

イメージとしては、例えばCursorというAIエディタで「Webブラウザで動作するToDoアプリを作って」と一行入力してボタンを押すと、コードが生成され、実行すると実際に操作できるフロントエンドアプリが完成します。また、DevinというAI支援ツールでは、「このリポジトリにアクセスして、こういうコードを書いて」と大まかに指示するだけで、DevinがGitHub上でプルリクエストを作成してくれます。

さらに、最近流行しているClaude Codeでは、「AI駆動開発について紹介するランディングページを作成して」と一行入れるだけで、ToDoリストを整理し、デザイン性の高いページを自動で生成してくれます。

このように、これまで人間が要件定義からコーディングまで行っていた作業を、自然言語の指示だけで簡潔に実行できるようになったのがAI駆動開発です。
なぜAI駆動開発なのか?
AIを実装するには、本来様々な技術が必要です。
それがAIに置き換わるというのは、非常に大きなメリットです。
AI駆動開発が注目されている理由の一つに、大規模言語モデルの能力向上が挙げられます。
特にClaudeやGPT-4以降、コード生成の精度が格段に上がり、人間のようなコードが書けるようになりました。また、人材不足という背景や、優れたツールが登場したことで、「これらを使えば生産性が上がるのではないか」と試した結果、実際に効果が高かったため、流行してきたのだと思います。

さらに極端な話ですが、著名な企業のCEOたちが「一人でユニコーン企業(時価総額1000億円以上の企業)が出現するだろう」と予測しています。
これは、従来大規模なプロダクト開発に多くの人と時間が必要だったものが、全体を理解している一人の人間がAIエージェントを駆使することで、短期間で実現可能になるという考えに基づいています。実際に、Devinを開発しているCognition Labsは、約70名で時価総額6000億円、Cursorを開発している会社も約70名で時価総額1兆4000億円に達しており、少人数でもAIを活用して巨大な価値を生み出す事例が現れています。

大企業においてもAI駆動開発は重視されており、LayerXのCTO松本さんは「Claude Codeを全社員に付与する」と発言したり、サイバーエージェントさんやメルカリさんなども、全社的にAIツールの利用を推進し、組織をAIネイティブ化していく方針を明確に打ち出しています。リテラシーの高い企業は、AIを使えるかどうかが大きな差を生むと認識し、力を入れ始めている領域なのです。
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