「高還元SESなら年収1,000万円」は、本当か。

SNSや求人広告で、よく見かける言葉です。たしかに、嘘ではありません。
でも、ひとつだけ確かめてほしい。
その1,000万円は、本当に”高還元率”が生んだ数字でしょうか。

その「中身」を、分解してみます。


① 広告の「90%」、給与で見れば「65%」

「還元率」には、2つの基準があります。

広告の「90%」は、会社経費や社会保険料の会社負担分まで含めた”ぜんぶ乗せ”の数字。
一方、給与・賞与として本人の手に渡る分だけで見直すと、実際は65%前後になります。

これは、主要な高還元SES各社の公開情報や、厚生労働省の派遣事業報告書からも確認できる数字です。


② 1,000万円に届くには、単価130万円が要る

給与ベース65%で年収1,000万円に届くには、いくらの単価が必要か。逆算してみます。

1,000万円 ÷ 12か月 ÷ 65% = 約128万円 ≒ 月単価130万円

月単価130万円は、誰もが簡単に取れる数字ではありません。
つまり「高還元だから1,000万円」ではなく、「130万円の市場価値があるから1,000万円」なのです。


③ 届いた人の正体は、ほとんどが「役職」

リツアンにも、他の高還元SESから転職してきたエンジニアがいます。
その方々から直接聞いてきたかぎり——1,000万円に届いた人の大半は、課長や部長になり、マネジメント手当が乗った人(役職ルート)でした。

純粋に単価だけで1,000万円に届くのは、それだけ高い市場価値が要るからです。

でも、役職で年収が上がるのは、普通の会社でも同じこと
押し上げたのは”高還元率”ではなく、”役職”です。


④ 役職ルートの、見えないコスト

役職に就けば、当然、管理業務(勤怠確認、労務フォロー、教育、請求チェック)がついてきます。

技術を究めたくてこの道を選んだのに、気づけば時間外や休日に、メンバーの管理ばかりしている——そんな「見えないコスト」を支払っている人が、少なくありません。

※転職してきた方から実際に聞いた話です。すべての会社がそうとは言いません

しかも、役職の椅子は数が限られていて、誰もが座れるわけではありません。


⑤ そもそも、戦っている「世界」が違う

ここまで見てくると、もっと根本的な違いに気づきます。

高還元SESで1,000万円を目指すなら、その多くは「役職に就く」ことが前提になる。
つまりそこは、管理職にならなければ1,000万円に届きにくい世界です。

でも、プレイヤーのまま1,000万円を目指せる世界も、あります。
役職に就かず、技術者として現場に立ち続けたまま、単価に応じて報われていく。

同じ「1,000万円」でも、この2つは、まるで別物です。
到達できるかどうかではなく、どんな生き方で到達するのかが、違うからです。

だから、見るべきは、最高年収ではない。
役職につかず、プレイヤー(技術者)のまま、同じ単価で、いくら残るか。 そこです。


⑥ 同じ単価を、どう分けるか

たとえば、月単価130万円。
この同じ単価を、リツアンの給与制度「プロ契」で働くと——役職に就かず、技術者のまま現場に立ち続けた状態で、年収モデルは約1,326万円に達します。

※プロ契による単価130万円・フル稼働時の試算です。実際の支給額は、稼働・評価・業績などにより変動し、保証するものではありません。

同じ単価、同じ働き方。違うのは、会社の構造――同じ単価を、どう分かち合うか。その一点です。

技術が好きで、この道を選んだ。
なら、技術を手放さずに、報われていい。

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