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AI知りたきゃこれを観ろ!:④「AIでサボろう」

2026.05.11
AI知りたきゃこれを観ろ!:④「AIでサボろう」

カモネです!

突然ですが、質問です。
あなたは何のためにAIを使うのでしょうか。

仕事を効率化するため?
周りに差をつけるため?
今ある仕事やポジションを失いたくないから?
それとも興味本位?楽しいから?

AIはここ数年で急激に成長を遂げており、多くの分野で、大抵の人間よりも優秀になってしまいました。(もちろん、欠点はあります)
SNS上ではAI関連の情報発信が溢れ、盛り上がっているように見えます。
それでも、AIを使いこなしている人は日本全体でみるとまだまだ少ないと言えるでしょう。

理由を2つ挙げてみます。

AIでやりたいことがない

1つは、「目的がない」ということです。
どんなに優れたツールがあっても、それで何をしたいのか、がなければ宝の持ち腐れです。
情報の流れが加速し、量も増える一方の昨今では、キャッチすることに必死で「何のために」が置き去りになりがち。
インプットが忙しくなりすぎると、アウトプットはちょっと触って「こんなもんか」が関の山になってしまいます。
このような状態であれば、一旦、立ち止まって目的意識と向き合う必要があります。

何のためにAIを使うのか。AIを使って何がしたいのか。

お金を稼ぎたいのか?
手間を減らして楽になりたいのか?
何か作りたいものがあるのか?

これは意外と重要な問いです。

AIはつまらない

もう1つは、AIを使うこと自体が「つまらない」と感じてしまいやすいということです。
人は仕事にせよ趣味にせよ、何かしらの成長の実感や達成感が得られないと「つまらない」と感じてしまいます。

AIは適当に指示しただけでも、真っ正直に取り組んでそれなりの形で出力してくれます。
プログラミングであれば、一文字間違えただけでもエラーになりますが、AIは多少の間違いや不足は補完して処理してくれるんです。

これは有難いことですが、なまじ自然言語でなんとなく会話するだけで成立してしまうので、なんで上手くいったのか、なんで失敗したのか、気づきを得にくいんですよね。
そして、ほとんどのプロセスを代行されて成果だけが出てくるという体験は、達成感を得にくいものです。

AIを使って仕事をすると、よく分からない内にアッサリ成果物が出来上がってしまう。
何もしていないのに、何も分かっていないのに、成果だけがポンと出てくるんです。
これはスゴイことですが、同時にとてもつまらないことでもあります。

例えるなら、裏技を知った後のゲームみたいなものです。
普通なら様々な障害を乗り越えてゴールにたどり着くところを、ボタン1つでクリアできるようになってしまったら、もう楽しむことは難しい。

ゴールすることだけを目的にするなら、もうボタン1つでクリアできると知ってしまったら真面目に取り組むことがバカバカしくなってしまうけれど、ボタン1つでクリアしても何の感慨も沸きません。

どれだけ簡単でも、どれだけ高性能でも、「つまらない」と感じてしまったらやる気が起きないものです。

基礎を理解して、なんとなくを減らそう

プロンプトテクニックとか、活用法というのは、「こうしたら、こうなるよ」という1つの事象を切り取った枝葉の技術です。
しかし、これらの枝葉のテクニックはAIの急速な進歩に合わせて変化してしまいます。
今しか通用しないかもしれないことを追いかけ続けるのは疲れますし、応用が効きません。

私たちが本当に身に着けるべきなのは、これから先ずっと役に立つ、根本的なAI時代の基礎的な教養です。

たとえば、AIやAIエージェントそのものの仕組みであったり、それらを扱う上で必須となるセキュリティの知識だったりといったものです。

基礎の理解が土台にあれば、トレンドが変わろうと地に足をつけて冷静に評価することができますし、柔軟に応用することもしやすいです。

しかし、大抵の場合、基礎は分かりにくいし、地味で退屈なもの。気軽に学べる機会は少ないかもしれません。

AIでサボろう

そこで、私が個人的にAIの基礎をキャッチアップできる情報源として参考にしているのが「AIでサボろう」です。

こちらのチャンネルは「万国の労働者よ、AIでサボろう!」のスローガンを掲げており、AIの進化に左右されない根幹となる教養を分かりやすく解説してくれる内容になっています。

不真面目なチャンネル名に見えるかもしれませんが、その中身は実に硬派です。

私が特に感銘を受けたのが、「AI活用のための言語化の深め方」という動画です。

AIを動かすプロンプトは、「何を」と「どう伝えるか」の2つの要素で構成されていて、「どう伝えるか」の部分はAIが進歩したことによってある程度汲み取れるようになったので、重要性が下がってきています。

しかし、「何を」の部分が明確になっていないと、いかにAIが優れていても「何か違う」出力になってしまう、というのです。

これ、前述の「AIでやりたいことがない」に繋がってくる話だと思います。
何を成し遂げたいかを言葉にできないから、指示が曖昧になってしまう。指示が曖昧だから、出力される成果にも興味・関心を持てない。興味がないから、モチベーションも沸かない。

では、言語化を習慣化するにはどうしたらいいのか?

この問いに対して、動画では4つのアイデアが提示されています。
①記事・本・動画などを通じて先人の言語化から学ぶ
②日記をつけて、一日を振り返る
③研究テーマを持ち、定期的に自分に問いかけ、答える
④AIと壁打ちする

それぞれの具体的な方法は動画を観ていただくとして、これらの言語化習慣を通じて自分が何を成し遂げたいのかを明確に言葉にすることが、そのまま質の高いプロンプトになり、ひいてはAIで望み通りの成果物を出力させることにもつながるということです。

これは地道で根気のいる取り組みですが、本質的にAIを使いこなせるようになるためには、自身の欲求や願望、こだわりといったものを、誰にでも伝わるような具体的な言葉にしていく作業が必要不可欠なのだと思います。

美味しいところはAIに渡すな

最後に、もう1つの課題である「つまらない」を解消する方法について、私から提言したいことがあります。

それが、「美味しいところはAIに渡さず自分でやった方がいいよ」です。

趣味にせよ、仕事にせよ、取り組む中で自分が最も楽しみや達成感を味わえる「醍醐味」とも言える行為があると思います。
登山で例えると、山頂に行きたいだけならロープウェイで上がれるわけですが、「自分の足で山頂にたどり着くのが楽しい」のであれば、ロープウェイを使ったら楽しみが消えてしまいます。

AI活用はややもすると、「登山がしたかったのにロープウェイを使って登頂してしまった」という状態に陥ることがあるのです。

アプリ開発をしているなら、コーディングもエラー解決もAIに任せればパパっとやってくれるようになりました。
プログラミングに全く興味がない人であればそれで全く問題ないわけですが、試行錯誤の末にエラーを解決した時の達成感とか、美しいコードが書けたときの自尊心とか、自分の中で画期的なアイデアを閃いた時の全能感とか、そういった手応えを求めていた人にとっては虚しいだけかもしれません。

たとえ非効率だとか、無意味だとか言われても、自分のやりたいことを、やりたいようにやれたら幸せです。

味のしない作業はAIに渡して効率化し、美味しいところだけは自分でやる。
これが虚しくならないAIとの付き合い方になるのではないか、と思う次第です。

余談ですが、リツアンでは、AIを使う目的作りに最適なAIコンペを開催しています。
興味がある方はこちらもご覧ください。

リツアンAIコンペ

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Kamone
著者 Kamone

30歳で学者志望からITエンジニアに転身。通信・金融業界におけるインフラ領域を中心に、オンプレミスからクラウドまで幅広く経験。AWS学習コミュニティでは公認メンターとして教材制作や講師を務める。現在はリツアンSTCにて事業推進に携わり、AI活用とエンジニア支援の高度化に取り組んでいる。

Kamone
著者 Kamone

株式会社リツアンSTC社員。

1984年 東京都中野区生まれ。

大学中退後、工場や警備員などを経て、何もスキルが身についていないことに危機感を覚える。
2014年 何か手に職をつけなければと思い、電子専門学校からエンジニアになった弟を見て「コイツにできるなら俺もできる」と安易な考えで未経験からIT業界に飛び込む。
そこは「まともな案件に入れなければ営業としてこき使われるか中国に送られるらしい」と恐ろしい噂が飛び交う会社だった。
「とんでもないところに来てしまった…」と戦慄するも、運よく大手新聞社系のインフラチームから声がかかり、エンジニアとしてのスタートを切る。

その後、SESを転々としながら通信・金融業界のオンプレ・クラウド案件を中心にインフラエンジニアとして経験を積む。

2021年 AWS学習サービス「Cloudtech」に参加し、公認メンターとして書籍出版プロジェクトや教材制作・講師などのコミュニティ・サービス運営に関わる。

2023年 ゆとりーマンのYoutube動画で新興SESの闇とリツアンの存在を知り、転職。(当時所属していたSES企業が動画で紹介されていた特徴に当てはまっていて愕然)
その後、CloudTechとリツアンの橋渡し役を担い、合同プロジェクト「テラコヤテック」の運営に関わる。
2025年 リツアンの「エンジニアに一円でも高い報酬を」「会社は社員に使われるためにある」「出入り自由」といったスタンスに共鳴。エンジニアから転向し、リツアンの事業推進に参画。
現在に至る。

他人の文体を真似たり、他人が書いた文章を手直しするのが得意、という若干嫌な気持ちにさせる特技を持つ。
AI活用を鋭意研究中。
(リツアンいいとこ一度はおいで。)

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