カナダのハイデルベルク・マテリアルズ(Heidelberg Materials)は、生コンクリートの計量と投入を、バッチ・エーアイ(Batch AI)という機械学習のソフトで補正する取り組みを進めています。パートナーはコマンド・アルコン(Command Alkon)です。対象の拠点は、カナダ・エドモントン(Edmonton)周辺のプラントです。
生コンでは、セメント、骨材、水、混和剤をレシピどおりに量って混ぜます。少しのズレでも強度や固まる速さに影響し、現場で受け取ってもらえないことがあります。従来は、オペレーターがカメラや秤を見ながら、バルブやゲートを微調整していました。
バッチ・エーアイは、注文をレシピに直す既存の計量用コンピュータの横で動きます。過去の生産サイクルから学習し、計量と投入の途中で、バルブやゲート、材料の流れを補正します。公式の説明では、レシピそのものは変えず、実行の精度を上げます。設備の作り直しは不要で、ソフトの層として既存の制御に載せます。
エドモントン周辺では、北米向けの展開が進んでいます。公式のインタビューでは、計量の精度が最大30パーセンテージポイント改善し、もともと高いプラントでもおよそ10から15パーセンテージポイント改善した、としています。精度が上がると、セメントの余分な積み増し(安全代)を減らせます。コストと二酸化炭素(CO2)も抑えられます。
広げる順は、北米のあと英国とオーストラリア、フランスやドイツなどの欧州、マレーシアを含むアジアです。オペレーターが品質と生産の判断に責任を持ち、ソフトは人の判断を置き換えません。
| 公表されている説明 | こちらで確認できていないこと |
|---|---|
| 過去の生産サイクルから学習した機械学習が、計量と投入の途中でバルブとゲートを補正。レシピは変えません(公式) | モデル種別・特徴量・学習期間 |
| エドモントン周辺で最大+30パーセンテージポイント。高水準プラントでも+10〜15(公式) | 「精度」の定義とプラント数の監査 |
| 既存の計量用コンピュータへのソフトの層。大規模な入れ替えなし(公式) | 導入にかかった作業と、止まったときに人が戻す手順の詳細 |
| セメントの積み増し減→コストと二酸化炭素の削減(公式) | 削減トン数・金額の第三者検証 |
飼料やアスファルト、塗料の調色では、バルブを閉じるタイミングの遅れを、人の微調整に頼っています。いまの計量の制御の横に、過去の実績から学習した補正を載せます。レシピは変えずに、入れすぎをその場で抑える使い方ができます。
注文をレシピに直す既存の計量用コンピュータの横で、過去の実績からバルブとゲートのタイミングを補正します。レシピ自体は変えません。