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スコットランドの資源回収。残渣ベルトのPETとアルミをAIロボットが拾う

2026.09.14
スコットランドの資源回収。残渣ベルトのPETとアルミをAIロボットが拾う

スコットランドの資源管理会社シレコ・スコットランド(Cireco Scotland)は、ダンファームリン(Dunfermline)のMRF(Material Recovery Facility。資源の選別施設)で、残渣ベルトにリサイクライ(Recycleye)のAIビジョン付きロボットを入れました。残渣は、本線で取りこぼしたあとに残る流れです。リサイクライ自身がケーススタディで紹介しています。

残渣ラインで取りこぼしたPETとアルミ缶を、ロボットが拾い直し、埋立などへ流さず回収します。

何が起きたか

シレコはスコットランドで資源管理を手がける組織で、ダンファームリンのMRFを運営しています。ここでは2D材、3D材、DMR(Dry Mixed Recyclables。乾いた混合リサイクル物)を合わせ、年間3万トンを処理します。原料はファイフ評議会(Fife Council)、ほかの地方自治体、商業由来です。処理はバッチ方式です。

運用チームは、渦電流選別、磁石、NIR(近赤外)の光学選別を通したあとも、転がりやすいPETとアルミ缶が残渣ベルトに多く残る状態でした。選別のばらつきを抑え、コストを下げ、リサイクルできるものをエネルギー回収や埋立へ回しにくくする必要がありました。

そこで残渣ラインの品質管理に、リサイクライのロボットを3台入れました。カメラ画像でPETとアルミ缶を見分け、取りこぼしたPETボトルとアルミ缶を埋立へ送らないよう、アームが残渣ベルトから抜き取ります。人手のピッキング枠は、シフトあたり3枠を置き換え、6人分の常勤相当(FTE)をMRF内のほかのラインへ移しました。

ケースが挙げる成果は、ロボット3台、6 FTEの再配置、システム全体で毎分120ピック(120 ppm)、材料の100%スキャンです。

シレコのコーポレート・プロジェクト&サービス担当、デイヴィッド・グッディナフ(David Goodenough)氏は、残渣へ逃げる目標物が減り、ほかの目標ストリームの品質も上がった、と話しています。

ライン上のアルミ缶が増えたあと、ロボットのプログラムを変えました。当初は2台がPETだけを拾っていましたが、いまは3台ともPETとアルミの両方を拾います。

何が変わったか

公表されている説明 こちらで確認できていないこと
ダンファームリンMRF。年間3万トン(2D・3D・DMR)。ファイフほか自治体・商業。バッチ処理 品目別トン数の内訳、稼働シフト数
渦電流・磁石・NIR後もPETとアルミが残渣ベルトへ 導入前の残渣中のPET/アルミ比率の公開値
残渣の品質管理にロボット3台。取りこぼしPET・アルミを埋立へ送らないよう抽出(ケース文言) 回収トン数、埋立回避量の前後比較
シフトあたり人手3枠を置換。6 FTEを他ラインへ再配置 再配置後の人件費・生産性の監査数字
システム全体120 ppm。材料の100%をスキャン ppmの測定条件、スキャン漏れの定義
残渣ロス減と他ストリーム品質向上(現場コメント) 品質指標(純度%など)の前後表
アルミ増に合わせ再プログラム。3台ともPET+アルミを拾う 再プログラムの所要時間と停止時間

誰に関係するか

物流センターの異物除去、食品工場の最終検品ベルト、倉庫のリターン品仕分けなど、本線のあとに残る流れを人手で拾っている現場で使えます。取りこぼし専用のロボットを置き、人はほかのラインへ移す使い方です。原料の割合が変わったら、拾う対象のプログラムを差し替えます。自治体や民間のMRFでも同じ流れが使えます。

まとめ

本線の選別のあとに残る流れで、高価値物だけをプログラム差し替え可能なロボットに任せます。

参考文献

  • Cireco Scotland Residue Line Case Study(Recycleye)、https://recycleye.com/residue-line-case-study/ 、確認日 2026-09-14

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Kamone
著者 Kamone

30歳で学者志望からITエンジニアに転身。通信・金融業界におけるインフラ領域を中心に、オンプレミスからクラウドまで幅広く経験。AWS学習コミュニティでは公認メンターとして教材制作や講師を務める。現在はリツアンSTCにて事業推進に携わり、AI活用とエンジニア支援の高度化に取り組んでいる。

Kamone
著者 Kamone

株式会社リツアンSTC社員。

1984年 東京都中野区生まれ。

大学中退後、工場や警備員などを経て、何もスキルが身についていないことに危機感を覚える。
2014年 何か手に職をつけなければと思い、電子専門学校からエンジニアになった弟を見て「コイツにできるなら俺もできる」と安易な考えで未経験からIT業界に飛び込む。
そこは「まともな案件に入れなければ営業としてこき使われるか中国に送られるらしい」と恐ろしい噂が飛び交う会社だった。
「とんでもないところに来てしまった…」と戦慄するも、運よく大手新聞社系のインフラチームから声がかかり、エンジニアとしてのスタートを切る。

その後、SESを転々としながら通信・金融業界のオンプレ・クラウド案件を中心にインフラエンジニアとして経験を積む。

2021年 AWS学習サービス「Cloudtech」に参加し、公認メンターとして書籍出版プロジェクトや教材制作・講師などのコミュニティ・サービス運営に関わる。

2023年 ゆとりーマンのYoutube動画で新興SESの闇とリツアンの存在を知り、転職。(当時所属していたSES企業が動画で紹介されていた特徴に当てはまっていて愕然)
その後、CloudTechとリツアンの橋渡し役を担い、合同プロジェクト「テラコヤテック」の運営に関わる。
2025年 リツアンの「エンジニアに一円でも高い報酬を」「会社は社員に使われるためにある」「出入り自由」といったスタンスに共鳴。エンジニアから転向し、リツアンの事業推進に参画。
現在に至る。

他人の文体を真似たり、他人が書いた文章を手直しするのが得意、という若干嫌な気持ちにさせる特技を持つ。
AI活用を鋭意研究中。
(リツアンいいとこ一度はおいで。)