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韓国のソース工場。温度・圧力・重量の揺れをAIが見て、ロボットが容器を運ぶ

2026.09.18
韓国のソース工場。温度・圧力・重量の揺れをAIが見て、ロボットが容器を運ぶ

韓国食品研究院(KFRI)は、三養食品(Samyang Foods)の密陽(Miryang)工場にある不鶏(ブルダッ)ソースの生産ラインで、ロボットとAIを使った現場実証を終えたと発表しました。公式の報道資料は2026年6月10日で、東亜サイエンスとヘラルド経済も同内容を伝えています。

高粘度のソースを詰めるラインで、ロボットが繰り返しの搬送を担い、AIが温度・圧力・重量の揺れを見て、作業者の判断を早めます。

何が起きたか

不鶏ソースは輸出が増えている韓国発の食品(Kフード)の一つです。新しい容器デザインでは、コンベアで容器を連続搬送するときに揺れや干渉が起きやすいです。粘度が高いため、充填量、温度、包装の状態をそろえるのも難しいです。

実証は、産業通商資源部と韓国ロボット産業振興院が進める「AI自律製造ロボット実証事業」の一環です。KFRIが研究と実証をまとめ、SKパック(SK Pack)がロボット設備と自動化ラインを、ダイロテックス(DAIROTEX)が生産データの収集とAI分析を担いました。パートナー分担は東亜サイエンスの説明です。

ロボットは、空の容器を専用の受けに載せて正確な位置へ移す、フィルムラベル工程の前後で容器を分けたり載せ直したりする、小分けした製品を箱へ入れる、といった繰り返し作業を担当しました。

AIは、ラインの温度、圧力、重量、ロボットの状態を分析します。どこで作業が滞っているか、ソース注入量の誤差が大きくなっていないか、ロボットの動きが普段と違うかを、作業者がすぐ確認できる画面に出します。

実際の生産に当てた結果として、1日あたりの生産量は10トンから14.7トンへ増え、生産性は47%向上し、製造原価は35.5%減った、とKFRIは発表しています。

いまのラインは、量産の仕組みに合わせて設備と作業手順を安定させている段階です。運転条件がさらに整い、作業者が装置に慣れると、生産性と設備の安定はもう一段上がりうる見通しです。KFRIの安全流通研究団のオ・スンイル(Oh Seung-il)博士は、ロボットとAIが人を置き換えるのではなく、人がより速く正確に判断できるように支える使い方だと述べています。

何が変わったか

公表されている説明 こちらで確認できていないこと
日産10トン→14.7トン。生産性47%。製造原価35.5%減(KFRI等) 測定期間、比較条件、第三者監査
AIが温度・圧力・重量・ロボット状態を画面通知 モデルの種類、学習データ量、誤報率
ロボットが搬送・ラベル前後の載せ替え・箱詰めを担当 ロボット台数、稼働率、停止時間
新容器の揺れ・干渉と高粘度管理が課題だった 導入前の不良率・クレーム件数の公開値
最終判断は現場の人(KFRI/報道) 判断権限の手順書の公開
量産向けに安定化中。習熟で追加改善の余地 安定化完了後の再測定
SKパックがロボット、ダイロテックスがAI、と東亜 契約形態・費用の公開

誰に関係するか

電子部品のポッティング、化粧品のクリーム充填、医薬品の軟膏充填など、粘度が高く充填量と温度の管理が難しい工程でも使えます。容器の載せ替えや箱詰めは機械に渡し、工程データは画面で見て人が止めるかを決めます。味噌やジャム、ペーストの充填ラインでも同じ手順を当てはめられます。

まとめ

繰り返しの容器搬送はロボットに渡し、温度・圧力・重量の揺れは画面で見て、止めるかは人が決めます。日産14.7トン・生産性47%・原価35.5%減はKFRIが発表した実証の数字で、いまは量産向けの安定化の途中です。

参考文献

  • K-푸드 생산 혁신, 로봇이 돕고 AI가 살핀다(韓国食品研究院 報道資料)、https://www.kfri.re.kr/web/board/9/35259 、確認日 2026-09-18
  • KFRI and Samyang boost Buldak sauce output 47% with AI and robots(東亜サイエンス英語版)、https://dongascience.com/en/news/78314 、確認日 2026-09-18
  • “AI+로봇기술, 생산라인 접목”…불닭소스, 생산성 47%↑제조원가 35.5%↓(ヘラルド経済)、https://biz.heraldcorp.com/article/10767323 、確認日 2026-09-18

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Kamone
著者 Kamone

30歳で学者志望からITエンジニアに転身。通信・金融業界におけるインフラ領域を中心に、オンプレミスからクラウドまで幅広く経験。AWS学習コミュニティでは公認メンターとして教材制作や講師を務める。現在はリツアンSTCにて事業推進に携わり、AI活用とエンジニア支援の高度化に取り組んでいる。

Kamone
著者 Kamone

株式会社リツアンSTC社員。

1984年 東京都中野区生まれ。

大学中退後、工場や警備員などを経て、何もスキルが身についていないことに危機感を覚える。
2014年 何か手に職をつけなければと思い、電子専門学校からエンジニアになった弟を見て「コイツにできるなら俺もできる」と安易な考えで未経験からIT業界に飛び込む。
そこは「まともな案件に入れなければ営業としてこき使われるか中国に送られるらしい」と恐ろしい噂が飛び交う会社だった。
「とんでもないところに来てしまった…」と戦慄するも、運よく大手新聞社系のインフラチームから声がかかり、エンジニアとしてのスタートを切る。

その後、SESを転々としながら通信・金融業界のオンプレ・クラウド案件を中心にインフラエンジニアとして経験を積む。

2021年 AWS学習サービス「Cloudtech」に参加し、公認メンターとして書籍出版プロジェクトや教材制作・講師などのコミュニティ・サービス運営に関わる。

2023年 ゆとりーマンのYoutube動画で新興SESの闇とリツアンの存在を知り、転職。(当時所属していたSES企業が動画で紹介されていた特徴に当てはまっていて愕然)
その後、CloudTechとリツアンの橋渡し役を担い、合同プロジェクト「テラコヤテック」の運営に関わる。
2025年 リツアンの「エンジニアに一円でも高い報酬を」「会社は社員に使われるためにある」「出入り自由」といったスタンスに共鳴。エンジニアから転向し、リツアンの事業推進に参画。
現在に至る。

他人の文体を真似たり、他人が書いた文章を手直しするのが得意、という若干嫌な気持ちにさせる特技を持つ。
AI活用を鋭意研究中。
(リツアンいいとこ一度はおいで。)