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フランスの小さな金属リサイクル。ステンレスを色とAIで見て、純度98%超にする

2026.09.23
フランスの小さな金属リサイクル。ステンレスを色とAIで見て、純度98%超にする

フランスのトリメタル(TRIMETAL)は、トムラ(TOMRA)のファインダー・カラー(FINDER COLOR)で、ステンレスなどの特殊金属を色とAIで選別しています。ファウンドリー・プラネット(Foundry-Planet)が2025年11月24日付で報じ、ソースはトムラ公式です。従業員最大14人の現場で、手選別なしにステンレス純度98%超を狙った導入です。

トリメタルは2019年創業で、サンテティエンヌ(Saint-Étienne)にあります。RDF(ごみ由来燃料)、ガラス、木、焼却残渣、マットレスのばね、製紙工程のくずひも(パルプロープ)など、複雑な廃棄物から鉄と非鉄を回収します。2024年の売上は約400万ユーロで、翌年に倍増させる目標を掲げています。

何が起きたか

ステンレスは他の金属が混ざるときれいにしにくい、という課題がありました。ヨーロッパで銅や真鍮、貴金属などの重要金属へのアクセスを確保し、リサイクルの追跡性を保つことも戦略に含まれます。

2025年、ファインダー・カラーを導入しました。超精密なRGBカメラとAIを組み合わせ、粒子が重なっていても、ベルトと同色でも検出・分離・選別します。選別の基準は色、大きさ、形です。用途の例は、重金属からの銅・真鍮の回収、電子スクラップからのPCB(プリント基板)の分離、ステンレスの清浄化です。

工場では、ファインダー・カラーが光学選別の中核です。2021年に入れたファインダー(FINDER)は別ラインで、より大きな粒の金属とステンレスを扱います。

破砕、篩い分け、磁選、渦電流選別が前段にあり、難しい混材も処理しやすい条件を整えます。フランス国内とEU向けの需要家へ、選別後の材を供給する構成です。

トムラ装置に電磁(EM)センサを足し、プラスチックの混入を抑え、ケーブルやステンレスの精度を上げています。導入時点では、同工場で並ぶ色選別は稼働していませんでした。

運用はバッチでも連続でも切り替えられ、材質の切替は速く、ラインの再構成は不要です。ステンレス以外の高価値金属にも切り替えられ、需要に合わせて商機を広げやすくしています。

公表されている成果は、純度目標の達成、処理量の増加、手選別の大幅減、安定した性能、新しい商売の機会です。共同創業者でCEOのトマ・サントゥッチ(Thomas Santucci)によると、ファインダー・カラーでステンレス純度98%超に達し、より速く・多い量を処理し、毎日の時間を節約しています。単なる回収にとどまらず、重要金属を精錬しヨーロッパの供給に戻す方針です。

トムラ・リサイクリングのダミアン・バーンズ(Damian Barnes)は、高純度と処理量をさまざまな材質で柔軟に出す装置を求めており、色選別の経験を土台にしたファインダー・カラーのチューニングと訓練を現場と進めました。先行きとして、トリメタルは人員や受入トン数を増やさず、銅合金、真鍮、PCBなど高価値の非鉄の選別を強める予定です。

何が変わったか

公表されている説明 こちらで確認できていないこと
トリメタルは2019年創業、サンテティエンヌ。RDF・ガラス・木・焼却残渣・マットレスばね・パルプロープ等から鉄・非鉄を回収(ファウンドリー・プラネット/トムラ) 全取扱廃棄物の内訳比率の公開表
従業員最大14人、2024年売上約400万ユーロ、翌年倍増目標 財務の第三者監査・倍増の達成状況
手選別なしでステンレス純度98%超を目標。ステンレスは他金属混入で清浄が難しい 導入前の純度・手選別工数の独立数値
2025年ファインダー・カラー。RGB+AIで重なり・ベルト同色でも検出。色・大きさ・形。銅・真鍮・PCB・ステンレス清浄 粒子サイズ別の検出率・誤選別率の監査
2021年ファインダー(大粒)と別ライン。破砕・篩・磁選・渦電流と併用。EMセンサでプラスチック低減 ライン図面・各工程のタクト内訳
バッチ/連続切替、材質切替で再構成不要 切替に要する実時間の測定
純度目標達成、処理量増、手選別大幅減、安定性能、新規商機 「大幅減」「安定」の定義と独立測定
CEO: ステンレス純度98%超、より速く高量、毎日の時間節約(掲載) 98%の測定条件・サンプル数の第三者監査
人員・受入トン数を増やさず銅合金・真鍮・PCBを強化する方針 方針の実行スケジュールと数量目標

誰に関係するか

自動車破砕残渣(ASR)の非鉄、解体ガラからの銅・真鍮、ケーブルヤードで見た目選別のあとに純度を上げたい現場では、色・大きさ・形の光学選別を破砕・磁選の後段に足し、材質切替をライン再構成なしで回します。

まとめ

色・大きさ・形で粒子を分け、2021年の大粒ラインとは別にカラーを置きます。破砕から渦電流までの前段のあとに足し、材質切替はライン再構成なしで回します。

参考文献

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Kamone
著者 Kamone

30歳で学者志望からITエンジニアに転身。通信・金融業界におけるインフラ領域を中心に、オンプレミスからクラウドまで幅広く経験。AWS学習コミュニティでは公認メンターとして教材制作や講師を務める。現在はリツアンSTCにて事業推進に携わり、AI活用とエンジニア支援の高度化に取り組んでいる。

Kamone
著者 Kamone

株式会社リツアンSTC社員。

1984年 東京都中野区生まれ。

大学中退後、工場や警備員などを経て、何もスキルが身についていないことに危機感を覚える。
2014年 何か手に職をつけなければと思い、電子専門学校からエンジニアになった弟を見て「コイツにできるなら俺もできる」と安易な考えで未経験からIT業界に飛び込む。
そこは「まともな案件に入れなければ営業としてこき使われるか中国に送られるらしい」と恐ろしい噂が飛び交う会社だった。
「とんでもないところに来てしまった…」と戦慄するも、運よく大手新聞社系のインフラチームから声がかかり、エンジニアとしてのスタートを切る。

その後、SESを転々としながら通信・金融業界のオンプレ・クラウド案件を中心にインフラエンジニアとして経験を積む。

2021年 AWS学習サービス「Cloudtech」に参加し、公認メンターとして書籍出版プロジェクトや教材制作・講師などのコミュニティ・サービス運営に関わる。

2023年 ゆとりーマンのYoutube動画で新興SESの闇とリツアンの存在を知り、転職。(当時所属していたSES企業が動画で紹介されていた特徴に当てはまっていて愕然)
その後、CloudTechとリツアンの橋渡し役を担い、合同プロジェクト「テラコヤテック」の運営に関わる。
2025年 リツアンの「エンジニアに一円でも高い報酬を」「会社は社員に使われるためにある」「出入り自由」といったスタンスに共鳴。エンジニアから転向し、リツアンの事業推進に参画。
現在に至る。

他人の文体を真似たり、他人が書いた文章を手直しするのが得意、という若干嫌な気持ちにさせる特技を持つ。
AI活用を鋭意研究中。
(リツアンいいとこ一度はおいで。)