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ベルギーのパッド印刷機。製薬ライン向けに、デモから約20分でInspektoのAI検査を載せた

2026.09.23
ベルギーのパッド印刷機。製薬ライン向けに、デモから約20分でInspektoのAI検査を載せた

ベルギーのプリンティング・インターナショナル(Printing International)は、シーメンス(Siemens)のインスペクト(Inspekto)をフレックスライン・エス10(FlexLine S10)に載せ、製薬向けパッド印刷の見た目検査を回しています。シーメンスInsightsの事例が、デモから約20分で稼働した経緯と、三つの検査ポイントをまとめています。

同社は1974年からパッド印刷機を手がけ、従業員は35人です。製薬・医療機器向けの印刷技術で強く、受け入れ試験では顧客が機械と最終品を厳しく見ます。目に見えない薄い汚れでも不合格になりうるため、見た目の品質管理を厳しく回す必要がありました。

何が起きたか

単純なセンサではずれを十分に拾えず、従来のカメラは調整と保守が複雑でした。フレックスライン9より前は、キーエンス(Keyence)のクラシックなビジョンを使い、焦点・露光・ズームを手で設定していました。プロジェクトマネージャのディディエ・ヴェルファリ(Didier Verfaillie)によると、それが遅く、誤りやすくしていました。

現場デモでは、シーメンスのアカウントマネージャ、トマ・ヴェルメール(Thomas Vermeir)が自社セットアップでライブ試験をし、約20分でシステムが稼働しました。見る場所を示し、良品と不良を教えれば完了します。ソフトが焦点や露光を自動で合わせ、画像を最適化するため、手での細かい設定は不要です。

フレックスライン・エス10では、インスペクトが三つの検査を担います。第一は、載荷前にキャリアが空かどうかです。二重積みや製品の損傷を避けるためで、キャリアがコンベヤ上を動いているあいだに検査します。

第二は、載荷後に製品があり、正しい位置に乗っているかです。誤ると製品ではなくキャリアに印刷してしまうため重要で、移動中に連続で画像認識します。

第三は、ライン末端で排出トレイが満杯で向きが正しいかです。一つ欠けていれば拒否します。こちらは静止位置での静止画で、カメラ構成も異なります。移動中と静止の検査を一つの機械に載せる点が、この構成の特徴です。

以前は、製品がわずかにねじれていても検出できず、マンドレル(芯棒)に印刷してしまうことがありました。作業者が機械を止めて清掃に入り、OEE(設備総合効率)に大きく影響しました。いまはインスペクトがその状態を自動で検出します。

遠隔アクセスで訓練や調整ができ、顧客も見られます。正しくセットすれば安定します。顧客側も技術に詳しく、インスペクトを自ら学びたいと考えています。

フレックスライン・エス10全体は、I/O、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)、ドライブ、サーボ、HMI(人と機械をつなぐ操作画面)までシーメンスでそろえています。ユニファイド(Unified)HMIパネルも使います。製薬では記録と追跡が必要で、一つの製品群に揃えることが検証にも効きます。

顧客の要求仕様(URS)が数百項目になっても、シーメンス規格でそろえていると説明しやすくなります。事例は、立ち上げ分・専門不要・移動/静止・再学習などを利点としてまとめています。

何が変わったか

公表されている説明 こちらで確認できていないこと
プリンティング・インターナショナルは1974〜パッド印刷。従業員35人。製薬・医療機器向けが強い(シーメンス) 売上・納入台数の公開表
従来はキーエンス等で焦点・露光・ズームを手設定。複雑で誤りやすい(ディディエ) 導入前の設定工数・誤設定率の数値
現場デモでインスペクトが約20分で稼働。見る場所を示し良否を教える。ソフトが焦点・露光を自動調整 20分の定義(何から何まで)の第三者測定
フレックスライン・エス10で3検査: 空キャリア/載荷位置/トレイ満杯・向き 各検査の誤検知率・見逃し率
わずかなねじれを以前は見逃し、マンドレル印刷→停止清掃でOEE低下。いまAIが検出 OEEの前後%・停止回数の独立数値
遠隔で調整・訓練可。I/O〜PLC・ドライブ・HMIまでシーメンス統一 契約形態・導入費用の公開
利点: 20–30分立ち上げ、専門不要、移動/静止、新画像で再学習、製薬向け安定検査(要約) 不良率%・ゼロ欠陥達成率の第三者監査

誰に関係するか

ラベル貼り機や小型組立セルなど、複数の目視ポイントを短時間で自動化したい装置メーカーでは、載荷前の空確認、位置ずれで治具側に印字してしまう失敗を止める、排出トレイの欠品・向きを静止で見る、といった使い方が近いです。

まとめ

見る場所を示して良否を教え、空キャリア・載荷位置・トレイ満杯を、移動中と静止で同じ系統に載せます。ねじれによるマンドレル印刷は自動検出し、焦点や露光の手設定はソフトに任せます。約20分稼働とOEE影響の軽減は、ディディエおよびシーメンス事例の説明です。

参考文献

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Kamone
著者 Kamone

30歳で学者志望からITエンジニアに転身。通信・金融業界におけるインフラ領域を中心に、オンプレミスからクラウドまで幅広く経験。AWS学習コミュニティでは公認メンターとして教材制作や講師を務める。現在はリツアンSTCにて事業推進に携わり、AI活用とエンジニア支援の高度化に取り組んでいる。

Kamone
著者 Kamone

株式会社リツアンSTC社員。

1984年 東京都中野区生まれ。

大学中退後、工場や警備員などを経て、何もスキルが身についていないことに危機感を覚える。
2014年 何か手に職をつけなければと思い、電子専門学校からエンジニアになった弟を見て「コイツにできるなら俺もできる」と安易な考えで未経験からIT業界に飛び込む。
そこは「まともな案件に入れなければ営業としてこき使われるか中国に送られるらしい」と恐ろしい噂が飛び交う会社だった。
「とんでもないところに来てしまった…」と戦慄するも、運よく大手新聞社系のインフラチームから声がかかり、エンジニアとしてのスタートを切る。

その後、SESを転々としながら通信・金融業界のオンプレ・クラウド案件を中心にインフラエンジニアとして経験を積む。

2021年 AWS学習サービス「Cloudtech」に参加し、公認メンターとして書籍出版プロジェクトや教材制作・講師などのコミュニティ・サービス運営に関わる。

2023年 ゆとりーマンのYoutube動画で新興SESの闇とリツアンの存在を知り、転職。(当時所属していたSES企業が動画で紹介されていた特徴に当てはまっていて愕然)
その後、CloudTechとリツアンの橋渡し役を担い、合同プロジェクト「テラコヤテック」の運営に関わる。
2025年 リツアンの「エンジニアに一円でも高い報酬を」「会社は社員に使われるためにある」「出入り自由」といったスタンスに共鳴。エンジニアから転向し、リツアンの事業推進に参画。
現在に至る。

他人の文体を真似たり、他人が書いた文章を手直しするのが得意、という若干嫌な気持ちにさせる特技を持つ。
AI活用を鋭意研究中。
(リツアンいいとこ一度はおいで。)