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ポーランドのブナ製材。蒸気乾燥の赤心をAI等級で見分ける

2026.09.24
ポーランドのブナ製材。蒸気乾燥の赤心をAI等級で見分ける

ポーランドのポメラニアン・ティンバー(Pomeranian Timber S.A.)は、ニューラル・グレーダー(Neural Grader)のリニア・コンパクト(Linear Compact)で、蒸気処理のうえでキルン乾燥した粗挽き無縁ブナ板の等級を回しています。ニューラル・グレーダー公式ブログ(2026年5月27日)が、欠点検出・寸法測定・板追跡の導入を伝え、CEOのクシシュトフ・ステプチンスキ(Krzysztof Stepcynski)と、フォーダック(Fordaq)/ニューラル・グレーダーCEOのブノワ・ニーウェンハイス(Benoit Nieuwenhuys)のコメントを載せています。色むらに隠れる赤心を、AIカメラと3Dレーザーで見分けるラインです。

ポメラニアン・ティンバーは、ポーランド有数のブナ製材・販売業者です。1990年創業で、本社はシュチェチン(Szczecin)、工場はインスコ(Ińsko)にあります。原料ブナは年に約5万立方メートルを扱い、北ポーランド産の明るい色のブナを特徴とします。縁取り有無のブナ製材や包装材などを国内外に供給し、森林認証(FSC)と、輸出向けの木材消毒などの国際基準(IPPC)の認証を持っています。

何が起きたか

蒸気処理のうえでキルン乾燥(KD)した粗挽き無縁ブナ——縁をそろえていない板——の等級ラインに、リニア・コンパクトを載せ、本番稼働しています。装置は人工知能、高解像度カメラ、3Dレーザー計測を組み合わせます。欠点の検出対象には、木の中心が赤く変色した欠点(赤心)、鉱物が残した筋状の模様(ミネラル筋)、染みなどが含まれます。寸法も測り、スマート・バンドル・テクノロジー(Smart Bundle Technology)で、スキャナから完成束までの板単位の追跡を残します。ポメラニアンは、このスマート・バンドルを入れた最初の顧客です。

蒸気処理のうえでキルン乾燥した粗挽き無縁ブナは、見た目スキャナにとって難しい材料です。蒸気処理で色のむら(色勾配)ができ、欠点が隠れたり、誤って欠点と判定されたりします。なかでも赤心は等級を決める重要欠点で、板ごとに見た目がかなり違います。

ステプチンスキは、創業以来、品質基準を高く保つ方針です。蒸気処理のうえでキルン乾燥した粗挽き無縁ブナを速く・正確に等級し寸法を測ることは、ずっと課題でした。赤心の精密な検出は顧客の品質基準の要点ですが、従来のスキャナでは難しく、ニューラル・グレーダーでは、これまで見たことのない精度で扱え、寸法測定も以前より一段進み、顧客が必要とするデータを各板から得られます。スマート・バンドルにより、スキャナから容器内の完成束まで、顧客向けの追跡が残ります。

ニーウェンハイスは、蒸気処理の粗挽きブナを視覚スキャナの厳しい用途の一つに挙げます。色勾配が欠点を隠したり誤検出を招き、赤心は板ごとに見た目が変わるため、信頼できる検出が特に難しくなります。ポメラニアンはヨーロッパのブナ製材所のなかで、この等級・測定技術を使う現場の一つに加わり、スマート・バンドルの初導入でもあります。ニューラル・グレーダーはフォーダック・グループの一部です。

ラインの主な条件は、次のとおりです。コンベヤはローラー式で、ニューラル・グレーダーの振動補正ソフトを使います。線速は秒速1.5メートルで、4秒に1枚の板を等級します。無縁のため幅は可変で、最大800ミリまでです。スキャナの占有長さはライン上で550ミリにとどめ、既存レイアウトへの影響を小さくしています。

何が変わったか

公表されている説明 こちらで確認できていないこと
ポメラニアン・ティンバーは1990年創業。本社シュチェチン、工場インスコ。原料ブナ年約5万立方メートル。北ポーランド産の明るい色のブナ。FSC・IPPC(ニューラル・グレーダー) 生産量・売上の第三者監査
蒸気処理のうえでキルン乾燥した粗挽き無縁ブナ等級ラインでリニア・コンパクトが稼働中 導入契約日・稼働開始日の独立記録
AI+高解像度カメラ+3Dレーザー。赤心・ミネラル筋・染みなどの欠点検出と寸法測定 欠点種別ごとの検出率・誤検出率の監査
スマート・バンドルで板から束までの追跡。初導入顧客 追跡データの保存期間・顧客向け開示形式
CEO: 赤心検出の精度と寸法測定が以前より一段進んだ、とのコメント 導入前後の測定精度の第三者比較
ニーウェンハイス: 蒸気処理の色勾配が欠点を隠し、赤心は板ごとに見た目が変わる 「色勾配」「板ごと差」の定量定義
ローラー+振動補正。秒速1.5メートル、4秒に1枚、幅最大800ミリ、占有550ミリ 実測タクト・稼働率の長期ログ
ニューラル・グレーダーはフォーダック・グループの一部 グループ内の資本関係の詳細表

誰に関係するか

染色のむらの下に残るシミ、焙煎で色がばらついた豆の欠点、塗装むらの下のキズ、ゆで色が変わった食材の欠点選別など、色むらに欠点が隠れたり誤検出が出たりする見た目検査があります。AIカメラと3Dレーザーで欠点と個品の寸法を同時に取り、個品から束までの追跡を等級ラインに載せます。

まとめ

蒸気処理のあとキルン乾燥した無縁ブナを、AIカメラと3Dレーザーで等級し寸法を測ります。色むら下の赤心を対象にし、板から束までの追跡を等級ラインに載せます。

参考文献

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Kamone
著者 Kamone

30歳で学者志望からITエンジニアに転身。通信・金融業界におけるインフラ領域を中心に、オンプレミスからクラウドまで幅広く経験。AWS学習コミュニティでは公認メンターとして教材制作や講師を務める。現在はリツアンSTCにて事業推進に携わり、AI活用とエンジニア支援の高度化に取り組んでいる。

Kamone
著者 Kamone

株式会社リツアンSTC社員。

1984年 東京都中野区生まれ。

大学中退後、工場や警備員などを経て、何もスキルが身についていないことに危機感を覚える。
2014年 何か手に職をつけなければと思い、電子専門学校からエンジニアになった弟を見て「コイツにできるなら俺もできる」と安易な考えで未経験からIT業界に飛び込む。
そこは「まともな案件に入れなければ営業としてこき使われるか中国に送られるらしい」と恐ろしい噂が飛び交う会社だった。
「とんでもないところに来てしまった…」と戦慄するも、運よく大手新聞社系のインフラチームから声がかかり、エンジニアとしてのスタートを切る。

その後、SESを転々としながら通信・金融業界のオンプレ・クラウド案件を中心にインフラエンジニアとして経験を積む。

2021年 AWS学習サービス「Cloudtech」に参加し、公認メンターとして書籍出版プロジェクトや教材制作・講師などのコミュニティ・サービス運営に関わる。

2023年 ゆとりーマンのYoutube動画で新興SESの闇とリツアンの存在を知り、転職。(当時所属していたSES企業が動画で紹介されていた特徴に当てはまっていて愕然)
その後、CloudTechとリツアンの橋渡し役を担い、合同プロジェクト「テラコヤテック」の運営に関わる。
2025年 リツアンの「エンジニアに一円でも高い報酬を」「会社は社員に使われるためにある」「出入り自由」といったスタンスに共鳴。エンジニアから転向し、リツアンの事業推進に参画。
現在に至る。

他人の文体を真似たり、他人が書いた文章を手直しするのが得意、という若干嫌な気持ちにさせる特技を持つ。
AI活用を鋭意研究中。
(リツアンいいとこ一度はおいで。)