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ニュージーランドのりんごパッキング。軸割れを深層学習で見て等級する

2026.09.25
ニュージーランドのりんごパッキング。軸割れを深層学習で見て等級する

ニュージーランドのフレッシュコ(Freshco/Fresh Fruit Company of New Zealand)は、トムラ(TOMRA)のルカイ(LUCAi)深層学習を、既存のスペクトリム(Spectrim)画像で見る選別(ビジョン選別)に載せ、りんごの軸周りの割れと刺し傷を等級しています。

フレッシュプラザ(FreshPlaza)が2024年7月10日付で報じ、ソースはトムラ・フードです。フード・アンド・ドリンク・ビジネス(Food & Drink Business)も同月22日付で伝えています。技術・機械担当はロビン・マッジウェイ(Robin Mudgway)、トムラ・フードの応用エンジニア(上級応用エンジニア)はグレン・カウンズ(Glen Kaunds)です。

フレッシュコは1989年創業で、拠点はオークランド(Auckland)です。りんごや野菜を輸出し、果樹園、パッキングハウス、保冷庫、拠点を国内の主な産地に持っています。

何が起きたか

既存のスペクトリムへ、ルカイのアップグレードを載せました。ルカイには、世界各地のトムラ機械から集めたデータで事前学習し、トムラのデータ担当チーム(データサイエンスチーム)がラベル付けした深層学習モデルが含まれます。

スペクトリムは毎秒数千枚の高解像度で、複数の見え方の画像(多チャネル)をモデルと照合し、等級を決めます。軸周りの割れ(軸割れ)や刺し傷など、扱いの難しい欠点も、複数品種で検出・分類できます。

マッジウェイのコメントでは、主な欠点は軸の周りにあります。軸周りの割れは取りづらく、割れと刺し傷の調整にずっと時間を取られていました。

ルカイではトムラからモデルを受け取り、厳しさと確からしさ(確信度)を自社で入れます。ロイヤル・ガラ(Royal Gala)とブリーズ(Breeze)は割れが多く出ますが、制御が楽になり、以前のように生産が落ちません。パッキングハウス内の処理量も保てます。

新しい操作画面では、等級の変更が何%動いたかが見え、追跡しやすくなっています。

カウンズのコメントでは、ガラ用の軸割れ・刺し傷モデルを、同じ欠点を持つ別品種へ移しても、再調整なしで動きます。

季節や市場の好みに合わせて、等級の厳しさをオペレーターが変えやすくなりました。以前はこの調整に熟練が必要でした。

何が変わったか

公表されている説明 こちらで確認できていないこと
フレッシュコは1989年創業。オークランド拠点。果樹園・パッキング・保冷・拠点を国内各地に持つ(フレッシュプラザ/トムラ) 取扱量・売上の第三者監査
既存スペクトリムへルカイ深層学習を実装 導入契約日・レーン数の独立記録
世界各地データで事前学習したモデル。毎秒数千枚の複数見え方の画像(多チャネル)で等級 学習データ件数・ラベル基準の公開表
軸割れ・刺し傷を複数品種で検出・分類 欠点種別ごとの検出率・誤検出率の監査
マッジウェイ: 厳しさ・確からしさ(確信度)を自社で入れる。ガラ/ブリーズで生産が落ちない 導入前後の処理量・歩留まりの第三者比較
カウンズ: 品種切替で再調整不要。厳しさ調整が容易(記事地の文) 「再調整不要」の適用品種一覧

誰に関係するか

ナッツの見た目等級、生花の出荷そろえ、卵のひび、菓子・惣菜の微小欠点、木材の表面欠点など、部位が決まっているのに見た目の差が小さく、等級調整に時間がかかる現場があります。既存の画像選別に深層学習を載せ、現場の厳しさだけを足して使い回します。

まとめ

等級の厳しさはオペレーターが握ります。

参考文献

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Kamone
著者 Kamone

30歳で学者志望からITエンジニアに転身。通信・金融業界におけるインフラ領域を中心に、オンプレミスからクラウドまで幅広く経験。AWS学習コミュニティでは公認メンターとして教材制作や講師を務める。現在はリツアンSTCにて事業推進に携わり、AI活用とエンジニア支援の高度化に取り組んでいる。

Kamone
著者 Kamone

株式会社リツアンSTC社員。

1984年 東京都中野区生まれ。

大学中退後、工場や警備員などを経て、何もスキルが身についていないことに危機感を覚える。
2014年 何か手に職をつけなければと思い、電子専門学校からエンジニアになった弟を見て「コイツにできるなら俺もできる」と安易な考えで未経験からIT業界に飛び込む。
そこは「まともな案件に入れなければ営業としてこき使われるか中国に送られるらしい」と恐ろしい噂が飛び交う会社だった。
「とんでもないところに来てしまった…」と戦慄するも、運よく大手新聞社系のインフラチームから声がかかり、エンジニアとしてのスタートを切る。

その後、SESを転々としながら通信・金融業界のオンプレ・クラウド案件を中心にインフラエンジニアとして経験を積む。

2021年 AWS学習サービス「Cloudtech」に参加し、公認メンターとして書籍出版プロジェクトや教材制作・講師などのコミュニティ・サービス運営に関わる。

2023年 ゆとりーマンのYoutube動画で新興SESの闇とリツアンの存在を知り、転職。(当時所属していたSES企業が動画で紹介されていた特徴に当てはまっていて愕然)
その後、CloudTechとリツアンの橋渡し役を担い、合同プロジェクト「テラコヤテック」の運営に関わる。
2025年 リツアンの「エンジニアに一円でも高い報酬を」「会社は社員に使われるためにある」「出入り自由」といったスタンスに共鳴。エンジニアから転向し、リツアンの事業推進に参画。
現在に至る。

他人の文体を真似たり、他人が書いた文章を手直しするのが得意、という若干嫌な気持ちにさせる特技を持つ。
AI活用を鋭意研究中。
(リツアンいいとこ一度はおいで。)

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