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スロベニアの生豆コーヒー。AI光学選別が異物を落としてバルカフェ向けをそろえる

2026.09.28
スロベニアの生豆コーヒー。AI光学選別が異物を落としてバルカフェ向けをそろえる

スロベニアのアトランティック・ドロガ・コリンスカ(Atlantic Droga Kolinska)は、シンブリア(Cimbria)の光学選別機シーアイキュー・プラス(SEA.IQ PLUS)と、人工知能(AI)ソフトのブレイン(BRAIN)で、生豆コーヒーの異物を落としています。沿岸部のイゾラ(Izola)施設で、バルカフェ(Barcaffè)向けの加工ラインに載せています。

シンブリア公式の事例記事(2024年9月16日)と製品ページが、導入の経緯と装置構成、ブレインの働きをまとめています。

何が起きたか

アトランティック・グルパ(Atlantic Grupa)は、バルカン地域でコーヒーを重点のひとつにしている企業です。世界各国から生豆を入れ、イゾラの施設でバルカフェ向けに加工しています。

候補の装置を比べるため、担当者はイタリア・イモラ(Imola)にあるシンブリアの試験施設へ行きました。光学選別機の設計・製造と顧客試験が行われる場所です。自社のコーヒーサンプルで選別を試し、他社案とも比べたうえで、シーアイキュー・プラスを選びました。

載せた構成は、カラーのRGBカメラと近赤外のセンサー(デュアルInGaAs)で、本事例では選別の通り道が4本(4チャネル)です。生豆を最大毎時12トンまで扱えます。異物としては、枝、石、小さなガラス片、ココナッツ殻、金属などがあります。見た目だけでは拾いにくいものも、見た目のカメラと近赤外を併用して見分けます。東欧担当のセールスマネジャー、アルベルト・ザッカリア(Alberto Zaccaria)が、この装置構成と能力を説明しています。

ブレインは、光学選別向けのAIソフトです。自律的な機械学習で設定値(パラメータ)一式をすぐに決め、手での細かい調整を減らします。流れが変わっても設定を直し続けます。オペレータが長年の勘でレシピを組む時間を短くします。正確さを上げ、手調整の時間を減らし、運転コストを下げる、という利点も製品側が挙げます。いずれもベンダーの一般説明です。

効果について、事例記事は選別の正確さ、効率、製品品質の向上を挙げます。一方で、検出率や歩留まりの改善をパーセントで示した独立な数値は、この一次情報にはありません。

この先、シンブリアのデルタ・クリーナー(Delta Cleaner)をラインへ足す計画もあります。こちらは計画であり、すでに動いている成果ではありません。

何が変わったか

公表されている説明 こちらで確認できていないこと
イゾラのバルカフェ向けラインにシーアイキュー・プラス+ブレインを導入(シンブリア事例) 導入前後の異物残存率の独立測定
RGB+近赤外センサー(デュアルInGaAs)、選別の通り道4本(4チャネル)。最大毎時12トンの生豆(同) 実測スループットの日誌と稼働率
枝・石・ガラス片・ココナッツ殻・金属などを除去する利点説明(同) 異物クラス別の検出率%
ブレインが自律機械学習でレシピと設定値を設定(同/製品頁) レシピ作成時間の前後比較の第三者測定
イモラ試験施設でサンプル比較のうえ採用(同) 他社機との定量比較表の全文
デルタ・クリーナーの追加を計画(同) 追加の確定時期と契約内容

誰に関係するか

スパイスの原木片、ナッツの殻片、穀物の小石など、焙煎や粉砕の前に異物クラスがはっきりした原料選別の現場があります。見た目と近赤外を併用し、初期の選別設定を学習ソフトに任せる使い方です。

まとめ

見た目のカメラと近赤外で枝・石・ガラス片などを落とし、選別のレシピと設定値は学習ソフトが決めます。手の細かい調整に頼る時間を短くします。

参考文献

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Kamone
著者 Kamone

30歳で学者志望からITエンジニアに転身。通信・金融業界におけるインフラ領域を中心に、オンプレミスからクラウドまで幅広く経験。AWS学習コミュニティでは公認メンターとして教材制作や講師を務める。現在はリツアンSTCにて事業推進に携わり、AI活用とエンジニア支援の高度化に取り組んでいる。

Kamone
著者 Kamone

株式会社リツアンSTC社員。

1984年 東京都中野区生まれ。

大学中退後、工場や警備員などを経て、何もスキルが身についていないことに危機感を覚える。
2014年 何か手に職をつけなければと思い、電子専門学校からエンジニアになった弟を見て「コイツにできるなら俺もできる」と安易な考えで未経験からIT業界に飛び込む。
そこは「まともな案件に入れなければ営業としてこき使われるか中国に送られるらしい」と恐ろしい噂が飛び交う会社だった。
「とんでもないところに来てしまった…」と戦慄するも、運よく大手新聞社系のインフラチームから声がかかり、エンジニアとしてのスタートを切る。

その後、SESを転々としながら通信・金融業界のオンプレ・クラウド案件を中心にインフラエンジニアとして経験を積む。

2021年 AWS学習サービス「Cloudtech」に参加し、公認メンターとして書籍出版プロジェクトや教材制作・講師などのコミュニティ・サービス運営に関わる。

2023年 ゆとりーマンのYoutube動画で新興SESの闇とリツアンの存在を知り、転職。(当時所属していたSES企業が動画で紹介されていた特徴に当てはまっていて愕然)
その後、CloudTechとリツアンの橋渡し役を担い、合同プロジェクト「テラコヤテック」の運営に関わる。
2025年 リツアンの「エンジニアに一円でも高い報酬を」「会社は社員に使われるためにある」「出入り自由」といったスタンスに共鳴。エンジニアから転向し、リツアンの事業推進に参画。
現在に至る。

他人の文体を真似たり、他人が書いた文章を手直しするのが得意、という若干嫌な気持ちにさせる特技を持つ。
AI活用を鋭意研究中。
(リツアンいいとこ一度はおいで。)