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デンマークの窓ブラインド部品。充填のムラをディープラーニングで検査する

2026.09.28
デンマークの窓ブラインド部品。充填のムラをディープラーニングで検査する

デンマークのベルックス(Velux)は、シック(SICK)のディープラーニング(Deep Learning)を使い、窓ブラインド用のアルミ部品に入れたフォームの充填を検査しています。規則で合否を書きにくい見た目を、ニューラル網に学習させます。

シックのセンサブログ(2022年6月28日)が、上級オートメーションプログラマのラッセ・ハマー・ヘデビー(Lasse Hamer Hedeby)の説明をもとに、経緯をまとめています。

何が起きたか

ベルックスは、天窓や窓まわりの製品で知られます。ソフト部門は、生産と品質管理向けのソフトを自社で作り、機械ビジョンも使ってきました。部品の一部は、これまで人手で見ていました。経験の差で判定がずれたり、同じ判定を一日中続けると目が慣れて見落としやすくなったりします。そこでカメラ検査を足し、作業者を支える方向へ進めました。

ただし、工程は多く、新しいマシンビジョンのたびに規則ベースのソフトを書く必要がありました。その開発は、最大でおよそ200人時かかることがあります。シックのアプリ基盤アプスペース(AppSpace)上のディープラーニングを使うと、書く量が減り、およそ20人時まで短縮できました。単調な規則作りから熟練者を外し、別の仕事へ回す狙いもあります。

最近の題材のひとつが、窓ブラインド用のアルミの細長い型材(プロファイル)へのポリエチレンフォーム充填です。膨らみ方は均一でなく、規則で「足りている/足りない」をはっきり書きにくい課題があります。完全に充填された見え方をソフトに教え、結果は良かった一方で、最初から完璧ではありませんでした。型材は細長いため評価情報が画像のごく一部にしか出ず、標準のセンサアプリを直して画像を3枚に分け、学習の効率を上げました。

次の課題は、ブラケットのねじが締まっているかを見る検査です。金属とねじの表面が多様で光を反射し、ふつうの規則ベースでは難しい一方、初期の兆しは良い、とヘデビー氏は話します。

人時の200と20、および検出の良しあしは、担当者とベンダーブログの説明です。第三者による監査や、検出率のパーセントは、この一次情報にはありません。

何が変わったか

公表されている説明 こちらで確認できていないこと
規則ベースの新ビジョン開発は最大約200人時。ディープラーニングで約20人時(ヘデビー氏/シックブログ) 人時計測の定義と第三者監査
ブラインド用アルミへのポリエチレンフォーム充填を検査(同) 充填不良の見逃し率%
フォームの膨らみが均一でなく、規則でyes/noしづらい(同) 規則ベース試作の失敗ログ全文
画像を3分割して学習を効率化(同) 分割前後の精度比較の独立測定
ディープラーニングはニューラル網に基づく、と説明(同) 学習枚数・クラス定義の公開表
次はブラケットのねじ締め検査へ(同) ねじ検査の本番稼働時期とKPI

誰に関係するか

家具のウレタン注入、断熱材の吹き付け、シール材のビード幅など、材料の広がり方が一定でなく、規則で合否を書きにくい現場があります。画像を分割して学習させ、新検査の立ち上げ人時を短くする使い方があります。

まとめ

膨らみが均一でない充填の見え方をニューラル網に学習させ、細長い部品の画像を3分割して検査を立ち上げます。新検査の規則書きを短くし、次は反射の多いねじ締めへ進めます。

参考文献

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Kamone
著者 Kamone

30歳で学者志望からITエンジニアに転身。通信・金融業界におけるインフラ領域を中心に、オンプレミスからクラウドまで幅広く経験。AWS学習コミュニティでは公認メンターとして教材制作や講師を務める。現在はリツアンSTCにて事業推進に携わり、AI活用とエンジニア支援の高度化に取り組んでいる。

Kamone
著者 Kamone

株式会社リツアンSTC社員。

1984年 東京都中野区生まれ。

大学中退後、工場や警備員などを経て、何もスキルが身についていないことに危機感を覚える。
2014年 何か手に職をつけなければと思い、電子専門学校からエンジニアになった弟を見て「コイツにできるなら俺もできる」と安易な考えで未経験からIT業界に飛び込む。
そこは「まともな案件に入れなければ営業としてこき使われるか中国に送られるらしい」と恐ろしい噂が飛び交う会社だった。
「とんでもないところに来てしまった…」と戦慄するも、運よく大手新聞社系のインフラチームから声がかかり、エンジニアとしてのスタートを切る。

その後、SESを転々としながら通信・金融業界のオンプレ・クラウド案件を中心にインフラエンジニアとして経験を積む。

2021年 AWS学習サービス「Cloudtech」に参加し、公認メンターとして書籍出版プロジェクトや教材制作・講師などのコミュニティ・サービス運営に関わる。

2023年 ゆとりーマンのYoutube動画で新興SESの闇とリツアンの存在を知り、転職。(当時所属していたSES企業が動画で紹介されていた特徴に当てはまっていて愕然)
その後、CloudTechとリツアンの橋渡し役を担い、合同プロジェクト「テラコヤテック」の運営に関わる。
2025年 リツアンの「エンジニアに一円でも高い報酬を」「会社は社員に使われるためにある」「出入り自由」といったスタンスに共鳴。エンジニアから転向し、リツアンの事業推進に参画。
現在に至る。

他人の文体を真似たり、他人が書いた文章を手直しするのが得意、という若干嫌な気持ちにさせる特技を持つ。
AI活用を鋭意研究中。
(リツアンいいとこ一度はおいで。)