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ギリシャのキウイ輸出。True-AI等級で微妙な傷を落として量を伸ばす

2026.09.28
ギリシャのキウイ輸出。True-AI等級で微妙な傷を落として量を伸ばす

ギリシャのエリータ(Elita)は、エリサム(Elisam)のキウイ用等級機と、エリプス(Ellips)のトゥルーエーアイ(True-AI)で、輸出向けキウイの見た目等級を回しています。労働を大きく増やさずに処理量を伸ばし、日焼けや腐敗など見えにくい欠陥を落とします。

エリプス・インサイツ(Ellips Insights)の顧客事例(2025年5月15日)が、導入の背景と処理量の数字、生産責任者のコメントをまとめています。トゥルーエーアイが深層学習であることは、エリプスの技術ページとディープラーニング解説(2023年9月)にあります。

何が起きたか

エリータは、2012年にベリア(Veria)で兄弟のディオニシス(Dionysis)とミミス(Mimis)が始めた家族企業です。キウイ、いちご、さくらんぼ、桃など季節の果実を、30か国を超える市場へ送っています。キウイはほぼヘイワード(Hayward)種で、ペラ(Pella)、イマシア(Imathia)、ピエリア(Pieria)、カバラ(Kavala)といった産地の栽培者と組んでいます。収穫のタイミングと保管を管理し、海外の基準に合わせて出荷するのが事業の柱です。輸出需要が増える一方で、手選別だけでは速度と精度が追いつきにくくなっていました。

そこで選んだのが、エリサムのキウイグレーダーにエリプスのトゥルーエーアイを載せた構成です。いまは年に最大900万キログラムのキウイを処理し、1日あたり最大100トンまでパックできます。数字は顧客事例の説明であり、第三者の監査結果ではありません。選んだ理由は、一貫した品質、より大きな量への対応、技術パートナーとしての実績、複数果実で同じAIソフトを使える柔軟さです。

課題のひとつが、輸出基準に効く微妙な欠陥です。日焼け、果皮のひび、ラセット(果皮のざらつき)、形の乱れ、傷跡、腐敗、硬さや軟らかさのばらつきなど、人手では見落としやすい項目があります。生産責任者のモーゼス・イリアディス(Moses Iliadis)は、大きなトン数を扱うことが最大の難所だとし、AIのもとで人と機械が一緒に効率を上げる、手選別よりAIのほうが速く正確で効率が良い、と話します。

運用では、熟練のオペレータをAIが支え、労働への依存を増やさずに、より大きな量を扱います。トゥルーエーアイは等級のパラメータ作業の多くを自動化し、オペレータの市場知識と組み合わせます。検出率のパーセントや、導入前後の人員数の表は、この一次情報には出ていません。

同じトゥルーエーアイを、桃など種の硬い果実(石果)用のエリサム機や、さくらんぼ用のエリファブ(Elifab)機でも使います。稼働の詳細は扱いません。

何が変わったか

公表されている説明 こちらで確認できていないこと
Elisamキウイグレーダー+Ellips True-AIを導入(エリプス事例) レーン数・カメラ構成の公開仕様
年最大900万kg、日最大100トンパック(同) 独立な出荷統計と監査
日焼け・腐敗・軟化など微妙欠陥が課題(同) 欠陥クラス別の検出率%
労働依存を増やさず量を伸ばす、と説明(同) 導入前後の人員数・残業時間の表
イリアディス氏のコメント(効率・品質・人と機械)(同) コメント以外の社内KPI全文
True-AIは深層学習(エリプス技術頁/解説) 学習データ量の公開数字(本顧客固有)
石果・さくらんぼ機も同じAIソフト(事例) 本記事対象外。キウイ以外の稼働詳細

誰に関係するか

柑橘の薄い果皮傷、アボカドの熟度むら、カット野菜の変色など、輸出や業務用で微妙な見た目差が不合格につながる現場があります。欠陥クラスを深層学習の等級で揃え、人を増やさずに処理量を伸ばします。

まとめ

輸出基準に効く日焼けや腐敗など見えにくい欠陥を、深層学習の等級でクラス分けし、熟練オペレータの市場知識と組み合わせて、労働への依存を増やさずに処理量を伸ばします。

参考文献

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Kamone
著者 Kamone

30歳で学者志望からITエンジニアに転身。通信・金融業界におけるインフラ領域を中心に、オンプレミスからクラウドまで幅広く経験。AWS学習コミュニティでは公認メンターとして教材制作や講師を務める。現在はリツアンSTCにて事業推進に携わり、AI活用とエンジニア支援の高度化に取り組んでいる。

Kamone
著者 Kamone

株式会社リツアンSTC社員。

1984年 東京都中野区生まれ。

大学中退後、工場や警備員などを経て、何もスキルが身についていないことに危機感を覚える。
2014年 何か手に職をつけなければと思い、電子専門学校からエンジニアになった弟を見て「コイツにできるなら俺もできる」と安易な考えで未経験からIT業界に飛び込む。
そこは「まともな案件に入れなければ営業としてこき使われるか中国に送られるらしい」と恐ろしい噂が飛び交う会社だった。
「とんでもないところに来てしまった…」と戦慄するも、運よく大手新聞社系のインフラチームから声がかかり、エンジニアとしてのスタートを切る。

その後、SESを転々としながら通信・金融業界のオンプレ・クラウド案件を中心にインフラエンジニアとして経験を積む。

2021年 AWS学習サービス「Cloudtech」に参加し、公認メンターとして書籍出版プロジェクトや教材制作・講師などのコミュニティ・サービス運営に関わる。

2023年 ゆとりーマンのYoutube動画で新興SESの闇とリツアンの存在を知り、転職。(当時所属していたSES企業が動画で紹介されていた特徴に当てはまっていて愕然)
その後、CloudTechとリツアンの橋渡し役を担い、合同プロジェクト「テラコヤテック」の運営に関わる。
2025年 リツアンの「エンジニアに一円でも高い報酬を」「会社は社員に使われるためにある」「出入り自由」といったスタンスに共鳴。エンジニアから転向し、リツアンの事業推進に参画。
現在に至る。

他人の文体を真似たり、他人が書いた文章を手直しするのが得意、という若干嫌な気持ちにさせる特技を持つ。
AI活用を鋭意研究中。
(リツアンいいとこ一度はおいで。)