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スウェーデンの骨材ヤード。トラックの巨大岩を計量ゲートのAIが見つける

2026.10.03
スウェーデンの骨材ヤード。トラックの巨大岩を計量ゲートのAIが見つける

スウェーデンのエヌシーシー・インダストリー(NCC Industry)は、骨材ヤードの計量ゲートで撮ったトラック荷台の写真を、機械学習で見て巨大岩を見つける仕組みを動かしています。名前はアラン・イブリグ(Allan Ivrig)です。拠点はストックホルム近郊のバルカルビー(Barkarby)、エルヴネス(Älvnäs)、ヴォールビー(Vårby)、リュドボ(Rydbo)の4か所です。

何が起きたか

巨大岩は、破砕機に入らない大きさの石です。小さく割る前処理が必要で、ヤード側に追加コストがかかります。掘削岩やトンネル工事で掘り出した岩くず(ずり)など、爆破由来の石材を大量に受け入れる現場では、荷の一部に巨大岩が混ざることがあります。ストックホルム地域だけでも、1日あたりおよそ1万トンが荷下ろしされます。

以前は運転手が計量し、自分で荷を登録する運用でした。巨大岩の見落としや意図しない誤登録があり、売上を取りこぼしていました。顧客センターのポーリーネ・ブローベリ(Pauline Broberg)氏が受入の改善余地を指摘し、ITのニクラス・ブルスケ(Niklas Bruske)氏が、ビクトリア(Viktoria)計量システムの写真データを使う案を出しました。

技術はマイクロソフト(Microsoft)の機械学習を土台に、自社向けへ合わせています。仕組みの呼び名はエーアイ・カーゴ・ビジョン(AI Cargo Vision)の巨大岩検出です。計量で撮った画像を、巨大岩向けに学習したモデルへ送ります。爆破岩か巨大岩かの取引として記録し、ビクトリアと請求や取引の流れを扱うシステム(Dynamics)につなぎます。

カメラは計量ターミナルで地面から12メートル上、荷台の中央上に固定し、色を整え切り抜いてからAIへ渡します。AIは巨大岩の確からしさを数値(確信度)で残し、翌朝に顧客センターが巨大岩と判定された荷の報告(逸脱報告)を人手で見て直し、その判断を再学習と評価に使います。

プロジェクトは2021年に始まり、2023年から2024年のパイロットを経て、いまは上記4サイトで使っています。エリア責任者のステファン・ウェストレーン(Stefan Westlén)氏の説明では、以前は全荷を確認できなかったが今はでき、巨大岩を含む荷を請求できます。顧客へは、巨大岩は処理コストが高い理由を説明すると理解を得やすい、という運用です。

何が変わったか

公表されている説明 こちらで確認できていないこと
計量写真をMicrosoft由来MLで巨大岩検出。Allan Ivrig。4サイト(公式) 検出率・誤検知率の監査済み数値
カメラ12m上中央。色調整・切り抜き。確信度を文書化(公式) 確信度のしきい値と現場運用ルール全文
朝の逸脱報告を人手確認し再学習(公式) 1日あたりの逸脱件数と請求増の金額
全荷を確認でき、巨大岩荷を請求可能に、と説明(公式) 「請求が大幅増」の定量
ストックホルム地域で1日約1万トン荷下ろし(公式) 4サイトそれぞれの取扱量内訳

誰に関係するか

金属スクラップや廃材の受入、木材・農産物の計量ゲートなど、カメラはあるのに巨大塊や規格外を請求に載せきれていない現場では、既存の計量写真を学習モデルに流し、例外の有無を確からしさ付きで見て、翌朝の人手確認でモデルを育て請求につなげる使い方ができます。

まとめ

既存の計量写真を学習モデルに流し、巨大岩の確からしさを残します。翌朝の人手確認でモデルを育て、巨大岩を含む荷の請求につなげます。

参考文献

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Kamone
著者 Kamone

30歳で学者志望からITエンジニアに転身。通信・金融業界におけるインフラ領域を中心に、オンプレミスからクラウドまで幅広く経験。AWS学習コミュニティでは公認メンターとして教材制作や講師を務める。現在はリツアンSTCにて事業推進に携わり、AI活用とエンジニア支援の高度化に取り組んでいる。

Kamone
著者 Kamone

株式会社リツアンSTC社員。

1984年 東京都中野区生まれ。

大学中退後、工場や警備員などを経て、何もスキルが身についていないことに危機感を覚える。
2014年 何か手に職をつけなければと思い、電子専門学校からエンジニアになった弟を見て「コイツにできるなら俺もできる」と安易な考えで未経験からIT業界に飛び込む。
そこは「まともな案件に入れなければ営業としてこき使われるか中国に送られるらしい」と恐ろしい噂が飛び交う会社だった。
「とんでもないところに来てしまった…」と戦慄するも、運よく大手新聞社系のインフラチームから声がかかり、エンジニアとしてのスタートを切る。

その後、SESを転々としながら通信・金融業界のオンプレ・クラウド案件を中心にインフラエンジニアとして経験を積む。

2021年 AWS学習サービス「Cloudtech」に参加し、公認メンターとして書籍出版プロジェクトや教材制作・講師などのコミュニティ・サービス運営に関わる。

2023年 ゆとりーマンのYoutube動画で新興SESの闇とリツアンの存在を知り、転職。(当時所属していたSES企業が動画で紹介されていた特徴に当てはまっていて愕然)
その後、CloudTechとリツアンの橋渡し役を担い、合同プロジェクト「テラコヤテック」の運営に関わる。
2025年 リツアンの「エンジニアに一円でも高い報酬を」「会社は社員に使われるためにある」「出入り自由」といったスタンスに共鳴。エンジニアから転向し、リツアンの事業推進に参画。
現在に至る。

他人の文体を真似たり、他人が書いた文章を手直しするのが得意、という若干嫌な気持ちにさせる特技を持つ。
AI活用を鋭意研究中。
(リツアンいいとこ一度はおいで。)

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