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ジブチの港湾回廊。穴とひびを車載映像の物体検出AIが見る

2026.10.03
ジブチの港湾回廊。穴とひびを車載映像の物体検出AIが見る

ジブチのジブチ・ポーツ・コリドー・ロード(Djibouti Ports Corridor Road SA、以下ディーピーシーアール)は、港と隣国をつなぐ道路の穴やひびを、車載カメラの映像と物体検出の人工知能(AI)で見つける仕組みを動かしています。名前はコリドービジョン・エーアイ(CorridorVision AI)です。管理する回廊はおよそ642キロメートルです。

何が起きたか

ディーピーシーアール公式の説明では、この回廊はエチオピア向け貨物の主な陸路です。気温が摂氏40度を超える日が多く、砂嵐と重い車が続き、路面の傷みが早いのが実情です。以前の点検は人手の目視で、見る人ごとに判定がずれ、車の横で歩く安全リスクがあり、大きく壊れてから直す保全になりやすい状態でした。

車に高性能の4K/超高精細カメラ(アクションカメラやドラレコ)を載せ、映像を集めます。手ブレを抑える機能と、高温でも動き続けることを重視しています。映像を1枚ずつの画像に分け、ラベルボックス(Labelbox)上で穴、ひび割れの模様、わだちなどを人が印付けします。そのデータで、YOLOv8という物体検出モデルを学習します。画像の中の物の種類と位置を一度に見つけられるため、1枚のなかで複数の欠陥を同時に拾えます。

学習したモデルはラピッドキャンバス(RapidCanvas)上で動かします。新しい映像を自動で検出し、分類し、それぞれの検出に全地球測位システム(GPS)の位置を付けて、保全の地図と順番付けに使います。

公式の初期結果では、844キロメートルを超える区間を処理し、選んだ欠陥4種類で2174件を検出しました。平均標高は399メートル、ゴープロ(GoPro)内部の温度はピークで摂氏79.11度でも撮影は続きました。状態は展開と校正の途中です。壊れる前の補修、人と資材の割り振り、傷み方の記録、交通脇での点検を減らすことを見込んでいます。

協力会社のラピッドキャンバスは、別のケース記事で、保全費30%減により年およそ39万ドル(記事中のドル表記)の節約見込み、AI投資の5倍の回収、年42.5万ドルの節約などを示しています。ディーピーシーアール側は「見込む」「校正中」で、節約額の確定値としては扱いません。

何が変わったか

公表されている説明 こちらで確認できていないこと
回廊約642km。車載4K映像→Labelbox注釈→YOLOv8→RapidCanvas+GPS(DPCR公式) 適合率・再現率など精度表
844km超、欠陥4種で2174検出。標高399m、GoPro内温度ピーク79.11℃(同) 4種の内訳件数と誤検出数
展開・校正中。予防保全や資源配分を見込む(同) 見込み効果の達成時期と監査
保全費30%減・年39万ドル節約見込み等(RapidCanvasケース) ベンダー主張の独立検証

誰に関係するか

工場構内の舗装や、空港の誘導路、太陽光サイトの作業路など、巡回写真が山のままで補修の順番を揃えられていない現場では、市販カメラの映像をフレーム化し、物体検出で欠陥を拾い、位置付きで一覧にして保全の順番に載せる使い方ができます。

まとめ

市販の車載カメラで撮った映像をフレーム化し、人が印付けした欠陥で物体検出モデルを教え、新規映像の検出に位置を付けて保全の地図と順番に載せます。

参考文献

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Kamone
著者 Kamone

30歳で学者志望からITエンジニアに転身。通信・金融業界におけるインフラ領域を中心に、オンプレミスからクラウドまで幅広く経験。AWS学習コミュニティでは公認メンターとして教材制作や講師を務める。現在はリツアンSTCにて事業推進に携わり、AI活用とエンジニア支援の高度化に取り組んでいる。

Kamone
著者 Kamone

株式会社リツアンSTC社員。

1984年 東京都中野区生まれ。

大学中退後、工場や警備員などを経て、何もスキルが身についていないことに危機感を覚える。
2014年 何か手に職をつけなければと思い、電子専門学校からエンジニアになった弟を見て「コイツにできるなら俺もできる」と安易な考えで未経験からIT業界に飛び込む。
そこは「まともな案件に入れなければ営業としてこき使われるか中国に送られるらしい」と恐ろしい噂が飛び交う会社だった。
「とんでもないところに来てしまった…」と戦慄するも、運よく大手新聞社系のインフラチームから声がかかり、エンジニアとしてのスタートを切る。

その後、SESを転々としながら通信・金融業界のオンプレ・クラウド案件を中心にインフラエンジニアとして経験を積む。

2021年 AWS学習サービス「Cloudtech」に参加し、公認メンターとして書籍出版プロジェクトや教材制作・講師などのコミュニティ・サービス運営に関わる。

2023年 ゆとりーマンのYoutube動画で新興SESの闇とリツアンの存在を知り、転職。(当時所属していたSES企業が動画で紹介されていた特徴に当てはまっていて愕然)
その後、CloudTechとリツアンの橋渡し役を担い、合同プロジェクト「テラコヤテック」の運営に関わる。
2025年 リツアンの「エンジニアに一円でも高い報酬を」「会社は社員に使われるためにある」「出入り自由」といったスタンスに共鳴。エンジニアから転向し、リツアンの事業推進に参画。
現在に至る。

他人の文体を真似たり、他人が書いた文章を手直しするのが得意、という若干嫌な気持ちにさせる特技を持つ。
AI活用を鋭意研究中。
(リツアンいいとこ一度はおいで。)