米国ミネソタ州チャンハッセン(Chanhassen)のフェデラル・パッケージ(Federal Package)は、他社の製品を請け負って作る会社で、従業員はおよそ70人です。固形デオドラントの容器に付いた滴りを、コグネックス(Cognex)のインサイト2800(In-Sight 2800)で見る検査を入れています。処理はカメラの中で行い、良し悪しを覚える仕組みはエッジ学習と呼ばれます。
固形デオドラントは、容器を逆さに並べて液体を詰め、冷却トンネルで固めます。そのあと単列のコンベヤへ移し、検査が始まります。ビジョン・システムズ・デザイン(Vision Systems Design)の取材では、カメラ2台が通過する面を撮り、表の良、表の不良、裏の良、裏の不良の4つに分けます。向きはそろわないため、向いた面をその場で判定します。
カメラがリレーへ信号を出し、空気で押す仕組みが容器を排出用の箱へ落とします。学習は区分あたりおよそ50枚で、速度は分あたりおよそ100本です。誤りの検出精度はほぼ100%です。導入は2022年です。滴りのほか、プラスチックの傷や、スクリーン印刷の上下逆とにじみも拾うようになりました。
プロセスオンライン(ProcessOnline)のケースでは、モノクロを滴下に使い、カラーをラベルの位置と向きの確認に使います。滴下は分あたりおよそ80本、ラベルはおよそ60本です。欠陥を捉える精度は99%超です。デザインは30〜40種類あり、新製品の学習は5〜10分です。設置後およそ1時間で本番に載せています。
同じカメラ系列を、接着ラベルの検査にも広げています。こちらはカラー版で、捕捉はおよそ80%です。ラベラー4台に追加済みです。ロット番号の読み取りは、従来どおりキーエンス(Keyence)の別カメラです。
| 公表されている説明 | こちらで確認できていないこと |
|---|---|
| 2022年にインサイト2800導入。滴下を4分類。区分あたり約50枚で学習。分あたり約100本。誤りの検出精度はほぼ100%(ビジョン・システムズ・デザイン) | 誤判定の内訳と監査済みの合格率 |
| モノクロ滴下/カラーラベル。約80本/分と約60本/分。欠陥を捉える精度は99%超。切替学習5〜10分(プロセスオンライン) | ビジョン・システムズ・デザインの速度表記との差分の測定条件 |
| 傷・印刷ミスも副次的に検出。接着ラベル検査へ横展開、捕捉約80%(ビジョン・システムズ・デザイン) | ラベル検査を滴下と同じ精度まで上げなかった判断を、第三者が数字で確かめた記録 |
| 従業員約70人。リップバーム年約1500万本(ビジョン・システムズ・デザイン) | 全ラインへの展開範囲 |
食品のカップ充填や、塗料・接着剤の缶では、中身のたれと印字の乱れを抜き取りに頼っています。カメラの中で良し悪しを少量の画像から覚え、不合格をその場で外します。種類が変わるたびに、学習を数分で回す使い方ができます。
充填と冷却のあと、向きのそろわない容器をカメラ2台で見て、区分あたりおよそ50枚から滴りの有無を分類し、不合格は空気で外します。接着ラベルにはカラーの同系列を足し、種類が変わるときの学習を短くします。