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カナダ・オカナガン地方の資源ごみ回収。収集車のカメラとAIで混ざってはいけないものを見つけ、家ごとにはがきで知らせて、混入が23%減った、と地域行政

2026.10.10
カナダ・オカナガン地方の資源ごみ回収。収集車のカメラとAIで混ざってはいけないものを見つけ、家ごとにはがきで知らせて、混入が23%減った、と地域行政

カナダ西部のセントラル・オカナガン地域行政区(Regional District of Central Okanagan)は、資源ごみの収集車にAIのカメラを付けました。カートの中に混ざってはいけないものがあると、その家に写真入りのはがきが届きます。2023年10月から2024年3月の試験で、カートへの混入は23%減った、と地域行政は発表しています。以下は、地域行政の発表(2025年2月)と、地元の報道2本、カメラの会社の画像データづくりを手伝った会社の事例記事にもとづく内容です。

何が起きたか

この地域では、家ごとのカートで資源ごみを集めます。州の資源ごみの団体、リサイクルBC(Recycle BC)との取り決めでは、資源ごみに資源にならないものが混ざる割合を、5%以下にしなければなりません。ところが、最近の調べではいつもこれを上回っていました。これまでは、収集の運転手が混入を手で記録していました。

そこで、収集を受託する会社の収集車に、プレーリー・ロボティクス(Prairie Robotics)のカメラを付けました。カートの中身をトラックにあける瞬間に写真を撮り、AIが資源にならないものを見つけます。カメラの会社から画像のラベル付けを請け負った会社の事例記事によると、このAIは、人が中身にラベルを付けた写真で学ばせた機械学習のモデルです。見つけた混入は、GPSの位置から家の住所とつながります。地域行政は、その家に、トラックが撮った写真と出し方の説明を載せたはがきを郵送します。

試験は4台の収集車で行い、はがきは8777枚送りました。4台に付けた費用は約750万円(6万8000カナダドル。1カナダドル111円でこちらが換算)で、半分はリサイクルBCが出しました。多かった混入は、袋や包み紙などのやわらかいプラスチック、ふつうのごみ、発泡スチロールでした。

試験のデータでは、住民の45.9%は正しく出していました。35.6%は、はがきを1枚受け取ったあと、次からの出し方を変えました。一方で、くり返し混ぜる6.7%の家が、混入の3分の1を超えていました。

結果を受けて、2025年2月から常設にしました。受託会社は、全部の資源ごみ収集車に付ける方針です。2025年9月の報道では、7台のうち4台に付き、残りの3台も数週間のうちに付く予定でした。担当のシンシア・コーツ(Cynthia Coates)さんは「係の人がカートを一つずつ見て回るより、ずっと速い」と話します。

何が変わったか

左は、地域行政の発表と地元の報道の説明です。

公表されている説明 こちらで確認できていないこと
試験の期間に、カートへの混入が23%減った(地域行政) 何と比べた23%か。重さか件数か。比べた期間
正しく出している住民は45.9%。はがき1枚で出し方を変えた住民は35.6%(地域行政) 「出し方を変えた」をどう数えたか
くり返す6.7%の家が、混入の3分の1を超えていた(地域行政) その家に、はがきのあと何をしたか
AIが資源にならないものを見つける AIの見落としや見まちがいの割合。はがきの前に、人がどれだけ写真を確かめているか(発表は、確かめて報告を作る手間が大きく減った、とだけ書いている)

誰に関係するか

いくつもの現場を持つ地方の建設会社で、産業廃棄物の分別コンテナに別のものが混ざる場合が考えられます。回収のときにコンテナの中身を撮ってAIに混入を見つけさせ、その現場の責任者にだけ写真つきで知らせれば、全部の現場に同じ注意を回すより、直す相手がはっきりします。

まとめ

試験では、多くの家がはがき1枚で出し方を変えた一方で、混入はくり返す少数の家に集まっていました。地域行政は、こうした家の多い地区に、説明や取り締まりを向けるとしています。23%の比べ方と、AIの見まちがいの割合は示されていません。

参考文献

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Kamone
著者 Kamone

30歳で学者志望からITエンジニアに転身。通信・金融業界におけるインフラ領域を中心に、オンプレミスからクラウドまで幅広く経験。AWS学習コミュニティでは公認メンターとして教材制作や講師を務める。現在はリツアンSTCにて事業推進に携わり、AI活用とエンジニア支援の高度化に取り組んでいる。

Kamone
著者 Kamone

株式会社リツアンSTC社員。

1984年 東京都中野区生まれ。

大学中退後、工場や警備員などを経て、何もスキルが身についていないことに危機感を覚える。
2014年 何か手に職をつけなければと思い、電子専門学校からエンジニアになった弟を見て「コイツにできるなら俺もできる」と安易な考えで未経験からIT業界に飛び込む。
そこは「まともな案件に入れなければ営業としてこき使われるか中国に送られるらしい」と恐ろしい噂が飛び交う会社だった。
「とんでもないところに来てしまった…」と戦慄するも、運よく大手新聞社系のインフラチームから声がかかり、エンジニアとしてのスタートを切る。

その後、SESを転々としながら通信・金融業界のオンプレ・クラウド案件を中心にインフラエンジニアとして経験を積む。

2021年 AWS学習サービス「Cloudtech」に参加し、公認メンターとして書籍出版プロジェクトや教材制作・講師などのコミュニティ・サービス運営に関わる。

2023年 ゆとりーマンのYoutube動画で新興SESの闇とリツアンの存在を知り、転職。(当時所属していたSES企業が動画で紹介されていた特徴に当てはまっていて愕然)
その後、CloudTechとリツアンの橋渡し役を担い、合同プロジェクト「テラコヤテック」の運営に関わる。
2025年 リツアンの「エンジニアに一円でも高い報酬を」「会社は社員に使われるためにある」「出入り自由」といったスタンスに共鳴。エンジニアから転向し、リツアンの事業推進に参画。
現在に至る。

他人の文体を真似たり、他人が書いた文章を手直しするのが得意、という若干嫌な気持ちにさせる特技を持つ。
AI活用を鋭意研究中。
(リツアンいいとこ一度はおいで。)

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